マッサージ等の治療を受けてもすぐに元に戻る腰痛や肩こりを
「慢性」とあきらめていませんか?
腰の痛み・肩の痛みが激痛なら整形外科のお世話になりますよね。
でもそうなったら仕事や生活に支障が出て大変。そうなる前に対処したいですよね。
鍼灸院によく相談に見えられるのは、
◆整形外科で激痛はおさまったが、残りの○○%がいつまでも治らない。
◆強い痛みではないが昔ギックリ腰を経験しているので、そうならないように予防したい。
◆強い痛みではないが仕事をしているとだんだんつらくなる。
◆お医者さんで飲み薬や貼り薬を出してくれるが治らないので整骨院に行ったけど・・・・・・
◆いつも肩がこっていて強くなると頭痛や吐き気がする。
などなど。
繰り返す腰痛や肩こりにはさまざまな原因があります。
原因は人によって違いますが、たいていはいくつかの原因の複合型です。
その中で鍼灸治療によって取り除けるものがたくさんあります。
治療を受けて同じように後で症状が戻る方でも、少しずつ体を治して(修正して)いますので、
定期的に受療されれば必ず、再発までの日数が長くなり、いずれは治療しなくても戻らなくなります。
取り除けない原因が多くを占めている場合、例えば骨格の異常で矯正不能な場合や
仕事等で不自然な姿勢を改善できない場合や改善する意志が無い場合などなど。。。
鍼灸院に来院される方のほとんどは、病院・医院・整骨院に行って解決しなかった悩みです。
鍼灸院でもまず「痛み・疾患」を現代医学的に分類いたします。鍼灸院で取り扱って良いものかどうか。
場合によっては、やはり先に病院での検査・治療を優先した方が良い場合、すべき場合もあります。
鍼灸院ではX線とかの検査はできませんが、理学検査と言いまして、詳しくはわからなくても
鍼灸院で取り扱うべきかどうかの区別はできます。
慢性化しているものは大抵、原因不明な部分を含んでいるものですが、鍼灸治療は原因を決定しなくても
治療があり、状況に合わせて順次修正を加えていくこともできます。
定期的に受療していただければ、その人に合った治療になっていきます。
最初に時間をたっぷりかけて診察する鍼灸院もありますが、あなたはプライベートな事すべて初めて会った人にお話できますか?
当院では現在の体の症状に関することに限ってのみ、その都度お聞きして治療を修正していきます。
(編集中)
資料1
国際疼痛学会による痛みの定義
「痛みとは組織の実質的あるいは潜在的な障害に結びつくか、このような障害をあらわす言葉をつかって述べられる不快な感覚・情動体験である。」
慢性痛の定義
「急性疾患の通常の経過あるいは創傷の治癒に要する妥当な時間を超えて持続する痛み。」
そして「一定期間(月単位)以上続く痛み」かつ「痛みの存在が身体的、社会的に大きな影響を及ぼすもの」となっている。
慢性の痛みは、
身体面で、外傷、術後、炎症、組織・神経の損傷、ADL低下、他臓器疾患の併発
社会生活面で、家族関係の悪化、仕事上・経済的問題、訴訟、社会的ひきこもり
精神心理面で、ストレス、不快、不安、怒り、不眠、うつ状態、自殺など
を引き起こす元となりうることから、
診療科の枠組みを超えた総合的、集学的なアプローチが必要
運動器に痛みを有する患者数
•厚生労働省国民生活基礎調査からの推計(平成16年)
関節症:1560万人腰痛症:2400万人
•東京大学東京・和歌山、50歳以上の疫学調査(平成18年)からの推計
X線所見上の変形性膝関節症:2400万人
そのうち痛みがあるもの820万人
(男性210万人、女性610万人)
X線所見上の変形性腰椎症:3000万人
そのうち痛みがあるもの1020万人
(男性450万人、女性570万人)
運動器を安静に保った際に起こる病理学的変化
1.関節滑膜の癒着
2.軟骨の圧迫壊死
3.筋紡錘の肥厚など
4.線維脂肪織の増生
5.筋線維のタイプの変化
6.関節部機械受容器の異形化
7.筋アセチルコリン受容体の増加
8.脊髄などの神経系の変化
不動化(廃用)開始から10日程度から起こり始める
難治性の疼痛疾患
変形性関節症, 頸肩腕症候群, 帯状疱疹後神経痛, 自己免疫疾患(関節リウマチなど), 糖尿病性神経障害, 坐骨神経痛,
複合性局所疼痛症候群(CRPS), 脳卒中後疼痛, 手術後疼痛症候群(乳房切除後症候群, failed back syndrome, 幻肢痛),
線維筋痛症など
病態メカニズムからみた痛み
(概念的な分類であり、個々の症例を3つに分類することはできない)
1)侵害受容性疼痛
体の組織が損傷を受け,侵害受容器が興奮して起こる痛み
2)神経障害性疼痛
神経、脊髄、脳の損傷や障害によって生ずる痛み(感覚伝導路の障害)
3)心因性疼痛
心理的障害に関連して起こる痛み
(診断がつかないものをすべて心因性疼痛と定義するという意味ではない。)
資料2
医療分野、ペインクリニックでの慢性疼痛治療臨床
薬物療法
神経ブロック療法(1種のターゲット療法)
行動認知療法
運動療法物理療法
ペインクリニックでの治療対象になり難い痛み
原疾患の治療が痛みの緩和につながる疾患
胃潰瘍胆石尿管結石→治療薬または手術
ペインクリニックでの治療が主となる疾患
原疾患の根治治療が困難な痛み
がんに伴う痛み
膠原病に伴う血管炎や末梢循環障害の痛み
痛みの治療=原疾患の治療となる痛み
三叉神経痛
脊椎疾患(頸椎腰椎)
頭痛
痛みだけが残っている病態
帯状疱疹後神経痛
術後や外傷、骨折後の長引く痛み